最新号記事抜粋

※敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
一面 令和1年9月発行:第105号

ヴィパッサナーで戯論が生じないよう心を調える

サマタを成長力にしていける坐禅の新たなる可能性

蓑輪顕量(東京大学大学院人文社会系研究科教授)

一般的に瞑想とは何か一つのことに集中して心が静まった状態だと思われがちですが、これは止に偏った捉え方です。日本の仏教には止も観も継承されていますが、なぜ行うのかという理由への理解が曖昧になっており、行為に対して意味をきちんと説明できることの重要性が忘れられている気がします。インド哲学・仏教学は基本的に文献学で、細かい部分に行きやすく何のために研究しているのかが見えにくいので、もう少し現代の私たちとの関わりを関心の中に入れていった方がいいと思います。その意味でも瞑想は現代的な問題と密接に関わるように思いますし、苦しみや悩みをいかに乗り越えるかということにも直接つながっています。

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