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※敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
一面 平成29年11月発行:第94号

斬るべき相手は自分の邪心

剣術は身体に刻々と現れる「今、ここ」に気づかせる

大保木輝雄(埼玉大学名誉教授)

剣術の世界は和弓や馬術などの身体技法と繋がると考えています。和弓は形状がアンバランスで、真っ直ぐ引いても狙った方向とは違うところに飛んでいってしまいます。しかし、そこに人間力が加わり弓との調和が取れた時には的を射抜けるようになります。馬術にも「鞍上に人なく、鞍下に人なし」という人馬一体の思想がありますが、剣術と同じく自分ではないモノと一体になると同時に、目的との「あいだ」に生じてくる何がしのところに活路を見出すのが武道と言えるでしょう。

一面を飾った方々。※敬称略、肩書きは掲載当時のものです。

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