最新号のご紹介
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。

令和7年7月発行:第138号
危機の時代を生き抜く「われに返る」呼吸法
若宮先生と暮らした「生活禅」の二十年
高橋 玄朴(筑波大学大学院ヨーガ・コース講師)
アジア・アフリカ語学院を卒業してから20年にわたり、若宮章嗣師のもとで内弟子として修行しました。早朝の冷水摩擦から始まり、家中の掃除や坐禅の日課など、まさしく禅の道場のような暮らしでした。若宮先生は佐保田先生と懇意で、私も佐保田先生から直接ヨーガを学びました。
若宮先生の逝去後にヨーガを人に教えるようになり、その後、有田秀穂先生との出会いからセロトニン呼吸法が生まれました。また、セロトニン研究のご縁から筑波大学に通うようになり、やがて依頼を受けて正式科目であるヨーガ・コースを受け持つことになりました。
コロナ禍で人類は初めて「恐怖と不安」を世界中で体験しましたが、今後も様々な危機が訪れる可能性は高いです。そういった危機の時代に備えるためにも、基本的にアーサナより呼吸法が重要になると考え、大学のコースでも今年から瞑想や呼吸法に力点を置いています。また高齢者に向けては呼吸に合わせて体を動かす「椅子ヨーガ」を提唱しています。
バックナンバー
一面を飾った方々。
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
81号~100号
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第100号
前田專學
(公益財団法人 中村元東方研究所理事長)インドに根ざすバニヤン大樹のごとく
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第99号
静慈圓
(高野山 第五百十九世寺務検校執行法印)空海と高野山の縁により唐密復興を後押し
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第98号
老松克博
(大阪大学教授)無意識が関与する心の免疫システム
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第97号
宮本祖豊
(比叡山十二年籠山行 満行者)比叡山で最も厳しい十二年籠山行とは
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第96号
山下良道
(鎌倉一法庵 住職)根源意識からの気づきがマインドフルネス
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第95号
崎浜キヌ
((株)ケイショウカイ 栄養クリニック主催)食物は私たちの命そのもの
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第94号
大保木輝雄
(埼玉大学名誉教授)斬るべき相手は自分の邪心
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第93号
添田清美
(高野山 蓮華定院前住職 夫人)97歳の今も現役-高野山・宿坊の“親奥さん”
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第92号
高橋徳
(総合医療「クリニック徳」院長)米国の大学で研究し鍼のストレス緩和効果を解明
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第91号
アナ・マリア・クリスティーナ
(アートセラピスト)アートヒーリングには内観のプロセスが大事
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第90号
小川康
(チベット医)チベット医学のあり方そのものが仏教的
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第89号
西平直
(京都大学教授)用心を怠らず用心に囚われない世阿弥の稽古論
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第88号
クリシュナ U.K.
(日本アーユルヴェーダ・スクール・校長)アーユルヴェーダは生きることの知恵・学問
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第87号
平岡宏一
(清風中学校・高等学校校長)仏の身体を得るグヒヤサマージュの行を毎日続けて
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第86号
藤田一照
(曹洞宗国際センター所長)シャヴァーサナは完全なる明け渡し
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第85号
プラユキ・ナラテボー
(タイ・スカトー寺住職)手動瞑想・・・「今ここ」をリアルに気付く工夫
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第84号
有田秀穂
(東邦大学名誉教授)爽快な元気を心身に与える脳内物質セロトニン
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第83号
櫛谷宗則
(禅僧)手放し百千万発の一生が悟り
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第82号
小田まゆみ
(アーティスト)現代に目覚めた「女神」
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第81号
上原巌
(東京農業大学教授)心身を健やかに導く「森林療法」