最新号のご紹介
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。

令和6年11月発行:第135号
弘法大師の入定留身に本源から迫る
人は死なない事例や固有の来世観で
添田隆昭(高野山大学学長)
物心ついた頃には入定留身の話が耳に入って来て、何でお大師様は今も生きておられると言えるのかという疑問は最初からありました。入定留身を大師信仰の基盤とする私たちの立場からすれば、死が終わりでなく、人は肉体が滅んでも死ぬことはなく、死後にどう生きているのかを証明していくことが最も重要で、書籍の執筆にあたり、その証拠となりそうな事例を幅広く集めました。
現代は、むしろ日本人が古来から持って来たメンタリティ、来世観が蘇ってくる時代です。亡くなった人たちはどこにも行かないし、無に帰すこともなく、私たちが暮らすこの空間に一緒にいます。そうした人は死ぬことがなく、死んだ後もこの同じ空間を共有するという来世観が今後はさらに見直されていくと思います。この延長線上に、弘法大師は死んでいない今も高野山の岩陰にいらっしゃるという入定留身がリアリティを持つのです。
バックナンバー
一面を飾った方々。
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
1号~20号
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第20号
古川貞二郎
(前内閣官房副長官)一念一念と重ねて一生なり
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第19号
東隆眞
(金沢・大乗寺住職)坊さんとして世の中につくす
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第18号
丸山勇
(写真家)「仏像撮影は「太陽は一つ」をイメージ」
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第17号
高島龍照
(高島易断総本部神聖館会長)易の基本原理は三つ
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第16号
上川名清次郎
(東京信用金庫会長)ヨーガで健康の貯蓄を
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第15号
菅原信海
(妙法院門跡門主)仏と神と日本人
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第14号
上馬塲和夫
(医学博士・国際伝統医学センター次長)アーユルヴェーダは生命の科学
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第13号
山崎正
(福井大学名誉教授・(社)ヨーガ研究所主宰)“生活ヨーガ”は人生のヨーガ
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第12号
立川武蔵
(国立民族学博物館教授)空の思想とヨーガについて
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第11号
佐藤良純
(大正大学名誉教授)各教典の仏伝説話を語る
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第10号
甲田光雄
(医学博士)健やかに老いるために
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第9号
堀澤祖門
(大僧正・叡山学院院長)現代は理性による第四氷河期
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第8号
柳一夫
(新東京病院外科科長)明るく楽しく生きるために
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第7号
井上貴子
(大東文化大学助教授)南インドの音楽は神々の歌
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第6号
水島司
(東京大学教授)経済史学から見たインド社会
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第5号
島薗進
(東京大学教授)新新宗教の現場を歩いて
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第4号
田上太秀
(駒澤大学教授)善なるものとはーあらゆる生物のためになるもの
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第3号
大貫稔
(浦和短期大学学長)西洋医学から見たヨーガのあらゆる効用
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第2号
保坂俊司
(麗澤大学教授)仏教ヨーガは日本を救う手段
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第1号
奈良康明
(曹洞宗総合研究センター所長)ヨーガと禅を語る