最新号のご紹介
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。

令和5年9月発行:第129号
現代バウルを代表するパルバティに弟子入り
行者の体験を表現する黄昏の言葉
パロミタ友美(バウル行者)
バウルとは「いかれている」という意味で、私自身は真実を求める行者だという説明をよくしています。あくまで行者であって、修行の表現として歌や舞の形をとるということです。バウルには経典はなく、全てがうたにあり、師匠がうたったものを弟子がうたい継いできました。バウルのうたは暗喩で表現されると言われ、心理を直接的に語るというよりは、サンディヤ・バーシャー(黄昏の言葉)によって表現されます。それは詩の表現を1つの意味で対応させることは決してできない表現形式です。個人的な印象ですが、1つの言葉が重層的なイメージの紐付けをされていくという点で日本の和歌とも近い気がします。
昨年から私自身のうたができてくるようになり、日本人にはどうしても日本語でこそダイレクトに響くものがあると実感しているので、バウルの文法で生じてきた日本語のうたの活動は広げていきたいです。
バックナンバー
一面を飾った方々。
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
61号~80号
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第80号
石川勇一
(相模女子大学教授)セラピーを根底から変えるスピリット中心療法
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第79号
鈴鹿千代乃
(神戸女子大学教授)筑紫舞は独自の世界をもった神事芸能
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第78号
中野民夫
(同志社大学教授)「楽しい」は修行の重要なキーワード
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第77号
佐々木閑
(花園大学教授)「律」はDNA―仏教研究における最良の情報源
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第76号
浅貝賢司
(アーユルヴェーダ医師)私たちの健康を守る智慧・アーユルヴェーダ
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第75号
佐々木奘堂
(天正寺住職)自分の本来持つ力を信じて坐るだけ
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第74号
立川武蔵
(国立民族博物館名誉教授)マンダラは仏や神が住む一つの生命体
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第73号
堀澤祖門
(三千院門跡門主)笑いは幸福への最高の妙薬
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第72号
鎌田東二
(京都大学教授)存在の根底に歌がある
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第71号
町田宗鳳
(広島大学大学院教授)「ありがとう禅」は「声のヨーガ」
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第70号
中川吉晴
(同志社大学教授)「気づき」は自己存在の根源
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第69号
ケネス・タナカ
(武蔵野大学教授)アメリカ仏教の中心は瞑想
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第68号
冷泉貴実子
(冷泉家時雨亭文庫事務局長)日本文化は四季に輝く色彩豊かなもの
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第67号
釋惠敏
(台湾・法鼓仏教学院学長)仏教の新たな可能性を求めて
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第66号
薗田稔
(京都大学名誉教授)今年は伊勢神宮で二十年に一度の式年遷宮
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第65号
西岡祖秀
(四天王寺大学学長)空・慈悲・和の体得目指し
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第64号
棚次正和
(京都府立医科大学教授)祈りは「生命の宣言
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第63号
中村本然
(密教文化研究所所長・高野山大学教授)空海の真言密教のすべては安心の教え
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第62号
桂紹隆
(龍谷大学文学部教授)ブッダはインドの合理的な思弁の創始者
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第61号
葛西實
(国際基督教大学名誉教授)聖なるリアリティーに生きる