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たいまつ通信

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敬称略、肩書きは掲載当時のものです。

赤松隆成

平成21年7月発行:第44号

心から声にして歌うことが仏の道

後白河上皇の「今様」は念仏と同じ

赤松隆成(法住寺住職)

声明はお経に節をつけてお称えするのですが、後白河法王は声を出して称えることが仏道と悟られ、夜昼問わず称えられました。比叡山では常行三昧と言って、「ナムアミダブツ」をゆっくり歩きながらお称えし、心を調えます。それを、九十日を一区切りにして大きな声で称えます。吸った息を声にする。そしてまた息を吸い、声にする。心を統一し、仏と一体になる。自分というものを捨て去るんですね。それはやがて救いの仏教として称名念仏へと移っていくのです。

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