バックナンバー
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
令和7年11月発行:第140号
ヨーガは自己とのコミュニケーション
インドから日本へ、チャンスを選びながら
ランディープ ラクワル(筑波大学教授)
私の人生は「チャンス・チョイス・コミュニケーション」という「三つのC」に集約されます。チャンスが訪れた時には、それを選ぶか選ばないかという「チョイス」することが重要です。進学時も、来日する時も、結婚も、訪れたチャンスを前にチョイスしてきました。
筑波大学には教育推進の仕事で呼んで頂きました。そこで感じたのが、学生と先生の間のコミュニケーション不足や指導の欠如が、学生の不安を増大させ、うつ病やハラスメント問題にも繋がっているということです。私自身が実践する教育モデルの根底には、私自身の人生経験から得た「三つのC」で表す哲学があります。同時に、それだけでは学生が抱える根本的な「不安」や「ストレス」を解消するには不十分だとも感じていました。そのことについて試行錯誤していた時、高橋玄朴先生に会ってヨーガを授業に取り入れることの意義に気づきました。ヨーガは自分自身とのコミュニケーションです。自分という存在を知り、理解することで、根本的な不安が解消されます。また、「三つのC」の全てを動かす力が「アクション」で、チャンスが来てもアクションが無ければ何も起こりません。自分自身と向き合いアクションを起こすための土台となるエネルギーの源泉を、ヨーガは与えてくれるのです。
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一面を飾った方々。
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
121号~140号
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第140号
ランディープ ラクワル
(筑波大学教授)ヨーガは自己とのコミュニケーション
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第139号
山口 豊
(東京情報大学・大学院教授)「星は神様」インド占星術の叡智
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第138号
高橋 玄朴
(筑波大学大学院ヨーガ・コース講師)危機の時代を生き抜く「われに返る」呼吸法
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第137号
今村九十九
(大仏師)「自我を消す」仏師の境地
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第136号
長谷川敏彦
(未来医療研究機構代表理事)越境により巡り合った時代の証言者たち
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第135号
添田隆昭
(高野山大学学長)弘法大師の入定留身に本源から迫る
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第134号
上杉彰紀
(鶴見大学准教授)インダス文明を〝モノ〟から読み解く
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第133号
河野良文
(大安寺貫首)インドの祇園精舎を模した大伽藍をCGに
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第132号
田島和雄
(洗心福祉会美杉クリニック院長)限界集落の医師となり八キロの山道を速歩で通勤
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第131号
山口博永
(不老山能忍寺住職)ヴィヴェーカーナンダに歓喜で巡り会う
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第130号
小松美羽
(現代アーティスト)東寺の大法会で開眼されたネクストマンダラ
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第129号
パロミタ友美
(バウル行者)現代バウルを代表するパルバティに弟子入り
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第128号
外川昌彦
(東京外国語大学教授)日印交流の種まいた岡倉天心からひも解く
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第127号
河野亮仙
(天台宗延命寺住職)日常行としての梵字の普及を目指す
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第126号
飛鷹全隆
(真言宗長者)東寺長者の御修法〝大阿〟は53年ぶり
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第125号
ニディーシュ・カリンビル
(カラリパヤットゥ・グルッカル(師範))インド武術“カラリ”に捧げた人生・・・第二章を日本で
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第124号
北西剛
(日本アーユルヴェーダ学会理事長)伝統医学の健康観で積極的な予防・養生を
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第123号
張本研吾
(イタリア・ナポリ東洋大学研究員)ヨーガとヨーガ学派の違いに着目
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第122号
柴田文啓
(臨済宗妙心寺派開眼寺住職)定年後、第二の人生は禅僧として生きる
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第121号
釋満潤
(日本佛光山総住職)生きがい求めて星雲大師の人間仏教と出合う