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たいまつ通信

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敬称略、肩書きは掲載当時のものです。

池埜聡

令和1年7月発行:第104号

第二世代のマインドフルネスの鍵は〝関係性〟

瞑想産業がもたらす社会的不平等への批判も

池埜聡(関西学院大学人間福祉学部教授)

ストレスが掛かった時、現代のマインドフルネスではとらわれや思いを手放しなさいと説きます。しかし葛藤やトラウマに根ざしたものの場合、手放すことにだけに集中しすぎると、無意識に自分の抱えている問題に対して見て見ぬふりすることが起こりやすくなります。これでは問題を転嫁しているだけになるので、むしろすぐには手放さず、内省しながらその思いを大事に温めるべきでしょう。その場合に、手放すことの難しい痛みを一緒に共有したり、内省してくれるサンガの存在がすごく重要になります。サンガによって孤独に陥らず、痛みを共有することでお互いの思いやりや慈悲といったものが耕されていくのです。

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