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たいまつ通信

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敬称略、肩書きは掲載当時のものです。

村川治彦

令和2年3月発行:第108号

よみがえりの地・熊野から新たに潮流を

オーロビンドの影響受けたエサレンとCIIS

村川治彦(関西大学人間健康学部教授)

男性性と女性性は単純なジェンダーとして二項対立に分けず、男性性を人間、女性性を自然に置き換えた方がしっくりきます。女性性としての自然は生む力であり、同時に荒ぶる神でもあります。現代社会は自然の荒ぶる面を自分たちの都合で支配しようと抑え込んだことで、生む力まで抑圧してしまっています。人間と自然のあり方そのものを根本的に問い直す必要があります。その支配しようとする欲を手放し自然に対する怖れを受け入れ、ヨーガの哲学でも説かれる男性性と女性性の両面が調和する、そうした人間と自然、普遍と個別を循環させることで新たな生成発展が生まれる場を熊野に創っていこうと思います。

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