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たいまつ通信

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敬称略、肩書きは掲載当時のものです。

ハナムラチカヒロ

令和4年3月発行:第120号

風景“異化”でモノの見方が変われば世界は変わる

自分の無知や苦しみに気づき瞑想的に生きていく

ハナムラチカヒロ(大阪府立大学准教授)

「まなざし」には、視覚的と認知的の両方の意味合いがあり、特に後者は心の状態が大きく関わっています。予想外のことが起こり、見慣れた風景に亀裂が入ると人は考え始めます。自分自身をまなざすようになり、「異化」が起こります。異化と同化は両輪で、何を異化して何を同化するのかが大事です。
自著『まなざしの革命』の中で、自分の心の中の原因が今の現実の結果を作ると書きましたが、これはまさに仏教が説く因果の法則です。常に原因を外側に求め、願いどおりにならないことを嘆く連続で生きる私たちは無知無明の中に生きています。その無知に気づいて、各々がまなざしの革命を起こし、聡明にならなければいけない時代が訪れているのだと思います。

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