敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
令和5年9月発行:第129号
現代バウルを代表するパルバティに弟子入り
行者の体験を表現する黄昏の言葉
パロミタ友美(バウル行者)
バウルとは「いかれている」という意味で、私自身は真実を求める行者だという説明をよくしています。あくまで行者であって、修行の表現として歌や舞の形をとるということです。バウルには経典はなく、全てがうたにあり、師匠がうたったものを弟子がうたい継いできました。バウルのうたは暗喩で表現されると言われ、心理を直接的に語るというよりは、サンディヤ・バーシャー(黄昏の言葉)によって表現されます。それは詩の表現を1つの意味で対応させることは決してできない表現形式です。個人的な印象ですが、1つの言葉が重層的なイメージの紐付けをされていくという点で日本の和歌とも近い気がします。
昨年から私自身のうたができてくるようになり、日本人にはどうしても日本語でこそダイレクトに響くものがあると実感しているので、バウルの文法で生じてきた日本語のうたの活動は広げていきたいです。
一面を飾った方々。
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
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