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敬称略、肩書きは掲載当時のものです。

令和2年5月発行:第109号
科学の面からインド文化を広く捉え直す
ユーラシア大陸を舞台にした占星術の文化交流を明らかに
矢野道雄(京都産業大学名誉教授)
かつて西アジアに広がっていたサーサーン朝ペルシアとその後の初期イスラーム世界は、ヘレニズム文化とインド文化が出合う貴重な場でした。アラビア数字が実際はインドからイスラーム世界に伝えられたものであったり、「アルゴリズム」という用語にしてもイスラームの天文学者の名前に由来していたりと、その影響は色々な面で現代にまで及ぼしています。現代では疑似科学と呼ばれ、古代においては天文学と表裏一体の学問分野だった占星術も例外ではなく、ヘレニズムの影響を受けたインド占星術を宿曜経という密教経典の形で中国にもたらしたのがインド人の不空です。不空の弟子が恵果で、恵果の弟子が空海です。
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一面を飾った方々。
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
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第136号
長谷川敏彦
(未来医療研究機構代表理事)越境により巡り合った時代の証言者たち
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第135号
添田隆昭
(高野山大学学長)弘法大師の入定留身に本源から迫る
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第134号
上杉彰紀
(鶴見大学准教授)インダス文明を〝モノ〟から読み解く
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第133号
河野良文
(大安寺貫首)インドの祇園精舎を模した大伽藍をCGに
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第132号
田島和雄
(洗心福祉会美杉クリニック院長)限界集落の医師となり八キロの山道を速歩で通勤
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第131号
山口博永
(不老山能忍寺住職)ヴィヴェーカーナンダに歓喜で巡り会う
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第130号
小松美羽
(現代アーティスト)東寺の大法会で開眼されたネクストマンダラ
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第129号
パロミタ友美
(バウル行者)現代バウルを代表するパルバティに弟子入り
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第128号
外川昌彦
(東京外国語大学教授)日印交流の種まいた岡倉天心からひも解く
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第127号
河野亮仙
(天台宗延命寺住職)日常行としての梵字の普及を目指す
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第126号
飛鷹全隆
(真言宗長者)東寺長者の御修法〝大阿〟は53年ぶり
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第125号
ニディーシュ・カリンビル
(カラリパヤットゥ・グルッカル(師範))インド武術“カラリ”に捧げた人生・・・第二章を日本で
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第124号
北西剛
(日本アーユルヴェーダ学会理事長)伝統医学の健康観で積極的な予防・養生を
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第123号
張本研吾
(イタリア・ナポリ東洋大学研究員)ヨーガとヨーガ学派の違いに着目
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第122号
柴田文啓
(臨済宗妙心寺派開眼寺住職)定年後、第二の人生は禅僧として生きる
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第121号
釋満潤
(日本佛光山総住職)生きがい求めて星雲大師の人間仏教と出合う
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第120号
ハナムラチカヒロ
(大阪府立大学准教授)風景“異化”でモノの見方が変われば世界は変わる
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第119号
加納和雄
(駒澤大学准教授)中世南インドの料理書『料理の鏡』『心の喜び』を研究
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第118号
浅見千鶴子
(NPO法人日本カラリパヤットゥ協会)強くしなやかな体に変わる奥深い健康法
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第117号
林久義
(ウッディヤーナ山タルタン寺山主)師の教え「ダルマを形に顕す」に邁進